少年の正体は？

「何年生なん？」
「5年。」
「どんな釣りするのん？」
「何でもするで。アメリカでバス釣ったこともあるで。」
『こいつかましてきとうなあ』と思いながらも
『もしかしたらほんまにすごいやつかも知れん！』と思って
「きみ，もしかして有名なん？」と聞くと
「俺は有名ちゃうけど・・・・・」との答え。
「おやっさんが有名なん？」と聞いたら
「そう，重見や！」との答え。

そのとき不覚にも，『重見』という名前に心当たりはなかった。

休憩時間が終わりそうになったので，
「そろそろ，仕事に行きなあかんわ！」と言うと
「イカ釣るんやったらPE使い！竿もPE使える竿を使い！
1万円くらいで売ってるで！」言い残し去っていった。

なぞの少年パート４

エギをキャスト，ラインの送り出し，しゃくっては待ちしゃくっては待ち。
一連の操作を何回か繰り返したあと，「やってみ！」と言ってロッドを
渡された。
「投げるやろ，そやなあ，それから30数えてからしゃくってみ！」

何かこの状況がとてもはずかしくなって，
「恥ずかしいからええわ！もうちょっと釣ってるとこ見しとって！」
といいながらロッドを渡した。
「何が恥ずかしいねん！変なこと言うなあ！」と言いながらも，
釣っているところを見せてくれた。